音もの

音楽だけが世界語であり、翻訳される必要がない。 そこにおいては魂が魂に働きかける。by J.S.Bach

【JSP方式】10cmフルレンジスピーカー【重低音】

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このフルレンジスピーカーユニットは、FOSTEX FE103Enという超ロングセラー商品で、初代が発売されてから40年以上の歴史を持つ10cmフルレンジスピーカーの代表格です。低音が出ない事で有名ですが、JSP方式という変わったキャビネットを自作して重低音を出しています。

重低音の必要性は?

最近はポップスを聴く事が多くなったので、重低音の必要性はあまり無くなりました。そもそもポップスのソースには重低音はほとんど入っていません。おそらく、イヤフォーンで聴く事が多くなったので、重低音はかえって邪魔だとカットされているものと思われます。

私がこのスピーカーを作った頃はジャズやクラシックを聴いていたので、必然的に重低音がソースには入っています。特にロンカーターのベースを聴くと、弦が出しているのではなく、ものすごい指の力で弾く時のベース本体を叩いたような音が重低音となって響きます。一種の雑音ですね。

クラシックは生楽器の演奏をそのまま録音するので、重低音がそのまま録音されソースに入ります。ジャズのように認識はあまりできませんが、重低音があると無いとでは雰囲気が違ってきます。臨場感というかライブ感というか、生々しさが違います。

なぜ10cmフルレンジスピーカーなのか?

最近はコンパクトなブックシェルフスピーカーでもけっこう低音が出るスピーカーがあります。2wayにして、ウーファーの振動板を重くして固くすれば13cm程度の口径でもかなりの低音が出ます。しかし、これには弊害があります。出力音圧レベルが低くなるのと、ツィーターへの繋がりが悪くなります。

出力音圧レベルはアンプの出力を上げれば解決できますが、繋がりは解決できません。位相が違いすぎるからです。この結果、ボーカルが不鮮明になり、楽器の定位が悪くなります。また残響も響かなくなります。

10cmフルレンジスピーカーは、低音を犠牲にする代わりに、ボーカルが活きいきとするのと、楽器の定位が良く、残響が響きます。これは1つのスピーカーで全帯域を出すように設計するので、必然的に軽い振動板で共振を起こさないような形状や材質にするからです。

8cmフルレンジも一時はかなり試しましたが、私としては10cmの方が優れていると結論づけました。

どんな音なの?

私が録音した音の前に、Youtubeに動画があったので紹介します。動画の終わりの方は違うスピーカーです。

塩ビ管スピーカーというのは、ホームセンターなどで売っている塩ビ管を使ってスピーカーキャビネットを作るのですが、工作が簡単で、とんでもない形状が作れるので私もかなりハマった時期がありました。音は・・・

以下はDALI ZENSOR1とJSP方式 FE103Enの音です。曲はロンカーターのアルバム「Dear Miles」から「As Time Goes By」です。

スマートフォンで音が出ない時は右端のダウンロードアイコンをタップしてみてください。

DALI ZENSOR1

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JSP方式 FE103En

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JSP方式の重低音は音がソフトでフワッとしているのでわかりにくいですが、バスレフポートの前にティッシュペーパーを下げておくと、ベースが鳴った途端にヒラっと舞い上がります。

まとめ

肝心のJSP方式についてまったく説明しませんでしたが、興味がある方は以下のサイトに行ってみてください。完成品も購入可能です。

ではでは、ガーディアン

関連リンク

JSP研究所 <重低音 スピーカー>

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