音もの

音楽だけが世界語であり、翻訳される必要がない。 そこにおいては魂が魂に働きかける。by J.S.Bach

Perfumeはシティー、エッジ、エレワだったんだけど・・・

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「シティー、エッジ、エレワ」というのはPerfume日本武道館2daysライブで選定されたオープニングの3曲のことです。「コンピューターシティー」「エッジ」「エレクトロ・ワールド」の3曲ですが、最近はあまり耳にしなくなりました。特に「コンピューターシティー」をトップに持ってきたのには意味があると思います。

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「シティー、エッジ、エレワ」を聴いてみる

 Perfumeの3人が夢だと語っていた日本武道館のステージに初めて立った時の映像です。「ポリリズム」でブレークする前の「崖っぷち」の時期に生まれた「コンピューターシティ」をオープニング曲に選んだのには意味があると感じました。

 このステージの演出を見るとわかりますが、曲のテーマがものすごくデジタル的なワードを使っているにもかかわらず、アナログ的な光の演出がされています。Perfumeの衣装はライトの色で変化するようなモノトーンですし、一見派手ですが「黒バックに赤い衣装」みたいな渋い配色が多いです。

この頃のPerfumeは、私のようなアナログ時代のオジサンに受ける要素を多く含んでいました。おそらくそれが幅広いファン層を形成するのに役立っていたのだと思います。

世界観

この3曲の世界観について論じだすと、おそらくものすごい長文になってしまうはずですし、そんなことは誰も読みたくないと思うので割愛しますが、今回は「エレクトロ・ワールド」について少しだけ書いてみようかと思います。

なぜ「エレクトロ・ワールド」かというと、おそらくPerfumeで最も好きな曲のファン投票だとトップなのが今でもこの曲だと思うからです。なぜ「ポリリズム」や「ワンルームディスコ」ではなくて「エレクトロ・ワールド」なのでしょうか?

それにはおそらくこの曲の世界観が関係していると思います。「コンピューターシティー」から世界観が続いているのですが、「エレクトロ・ワールド」ではコンピューターで生成された仮想現実の世界が崩壊していく様が描かれています。

こんなことを書いていると「マトリクス」という映画を思い出してしまいますが、オジサン世代にとってはものすごく刺激的でおもしろい世界なのです。

 歌詞

 「エレクトロ・ワールド」の冒頭の歌詞を引用してみます。

この道を走り進み進み進み続けた
地図に書いていてあるはずの町が見当たらない
振り返るとそこに見えていた景色が消えた
この世界僕が最後で最後最後だ
エレクトロワールド
地面が震えて砕けた 空の太陽が落ちる 僕の手にひらりと

私のようにもう終わっている人間にとっては恐怖の歌詞ですが、というのは過去が全ての資産なわけで、若い人のように可能性とか将来性といった未来の資産が残っていないわけです。それなのに過去を捨てよと言っている。というか過去は消滅すると言っていますね。

コンピューターシティー」からの流れから考えると、ネットやコンピューター上に形成された仮想世界は消えるから現実世界で生きろと言っているようにも思えます。バーチャルからリアルへ。たしかに自宅で音楽を聴くよりコンサートホールに出かけていって生楽器の音を聴いたほうがいいし、ライブ会場で知らないどうしの他人と盛り上がるほうがいいですしね。

エレクトロ・ワールド」はPerfumeの曲の中でもロックっぽい感じで、ギターリフがかっこいいです。そういう意味では打ち込み系っぽさが薄いですが、やはり生楽器のリアルさが出したかったのでしょうか?

コードについては疎いのでコメントはできませんが、マイナーなのでやはり全体的に暗い曲調ではあります。オジサンにとっては暗い曲ですが若い人にとっては明るい曲かもしれません。

新しいものを作るには、先ず古いものを壊さなければいけない」と誰かが言っていました。古いものを壊す勇気が欲しいものです。

まとめ

Perfumeはメジャーデビューしてからシティーやエレワやチョコレートディスコなどの名曲に恵まれながらもまったくヒットせず「崖っぷち」を歩いていたわけですが、実は水面下でこれらの名曲たちが彼女たちを有名にしていったのも事実です。

それが「ポリリズム」の奇跡を呼びました。先進的なことがやりたいなら「崖っぷち」を歩きましょう(笑)。

ではでは、ガーディアン

関連リンク

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